「やりたいようにやってみるか」
同社は広告業の傍ら、ステーキ専門店「いきなり!ステーキ」のフランチャイズも手がける。
2020年12月24日放送の経済番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)では、運営する「成増店」(東京都練馬区)がチェーン売上トップクラスとして取り上げられ、サラダ・ライス・スープバー導入といった独自の施策で「得意の顧客目線で流行らせてしまった」と紹介された。飲食経営のノウハウは十分あるというわけだ。
「ニトリダイニング」では、家具チェーンを急成長させたニトリグループの強みも生かす。「チェーンストア理論は衣食住関係なく共通することがあるので、その理論に則った運営方法やメニュー構成になるようにしました」「ニトリグループでお付き合いのある企業から商品を仕入れたりもしています」
独自ブランドの出店に踏み切った理由は、「いきなり!」の売上減少でフランチャイズ事業が赤字に陥り、「自分たちでやりたいようにやってみるか」との思いから。ブランドの全面移行は考えていないという。「ニトリダイニング」の2店舗はいずれも「いきなり!」の跡地に建てられている。
大々的な宣伝はしておらず、店のターゲットやコンセプトは手探り段階。「ただ、ニトリやニトリモールにいらっしゃるお客様は幅広い年齢層なので、(どの顧客層にも)満足度の高いものにはしたいです」(担当者)
今後の出店計画については、既存2店舗の業績を判断して決めるとする。