曲の冒頭から最後まで「全く同じという部分がない」
●緻密なトラックに「BUCHIAGARU!!」
最後に、これはもう曲を作る身としては勉強させていただきありがとうございますという感じなのですが、このトラックの緻密な作り込みはすごいですよね!
J-POPを聴いていて、曲のトラックがずっと変化し続けてるなって思うこと、あまりなくないですか?
「Dynamite」は、曲の冒頭部分から最後まで、繰り返しというか、全く同じという部分がないんですよ。
1番と2番で演奏自体は同じような演奏をしていても、フィルターというエフェクターを使って細かく変化をつけたり、2番からは新しいギターのカッティングのフレーズを入れたりと、後半に向けて徐々に盛り上げていっています。
これはどういうことかと言いますと、この曲のプロデューサーが楽曲のポテンシャルを本気で高めにいっているというのはもちろんのこと、作曲家あるあるとでも言いますか、トラックを作っている時背後に忍び寄る、「1番のトラック、そのまま2番に使っちゃう...!?」的な甘いコピペの誘惑に負けてないということでもあるんですよ!
大丈夫ですか?みなさんコピペの誘惑に勝てていますか?
仕事のメールをする時に、内容はそのままに名前の部分だけを変えて何人にも送信していませんか?
いやいや、コピペが悪いわけでは全くないんですけれども、すみません。
でもこの曲のような、作り手側の「気合い」みたいなものが強く感じられる曲って、とてもステキだなと思いますし、ヒットする曲は制作側の想いみたいなものが曲を聴いているだけで感じられるよなと、つくづく思わされます。