楽曲の構成にもヒットの仕掛けが
●メロディの緩急と構成に「BUCHIAGARU!!」
近年のポップスで、いわゆる「今っぽい」と感じる楽曲は、YOASOBIの「夜に駆ける」に見られるような、16分音符を細かく刻み、スピード感を持ったメロディが多いなと思います。ですが、この「Dynamite」もそういった流れを汲んだ楽曲でありつつも、サビの
'Cause ah, ah, I'm in the stars tonight
の部分は4分音符を使って、覚えてもらいやすいキャッチーなフレーズを残しています。
そして演出として憎いなと思うのが、2番のサビが終わった後、そのまま間奏に移るといったよくある展開にはせずに、全く新しいサビを持ってくるメロディの構成です。
印象的な、ダイナナナーナナ...のパートですね。
ダイナナナーナを聴く前から、もう既にみんなこの曲のことをいい曲だなと思ってたんですよ。
それなのに更にダイナナナーナなんて言われちゃったら、もう踊ることしかできなくなっちゃいますよね。
このサービス精神というか、最後まで飽きさせないぞ!という仕掛けに、まんまと引っかかってしまいますし、僕も楽曲を作る時にはサービス精神マシマシでいかなきゃだなと、気が引き締まる思いです。