「男女問わず、子どもたちがさまざまな登場キャラクターに」
続いて開発担当者に、開発の経緯を尋ねた。担当者は、昨年発売した竈門炭治郎のDX日輪刀が好評だったことに加え、「鬼滅の刃」の持つポテンシャルに注目したという。
「アニメ『鬼滅の刃』自体が個性的な様々なキャラクターが魅力であり、特徴として、男女問わず、子どもたちがさまざまな登場キャラクターになりきっている姿を見たことがきっかけです。中でも自分の小学校2年生の子供が胡蝶しのぶになりきって遊んでいる姿を見て、炭治郎以外の登場キャラクターの日輪刀にも需要を感じ、開発に至りました。また炭治郎のDX日輪刀のユーザーアンケートなどの結果を見ても、幅広い年齢から様々なキャラクターの人気があったことも背景のひとつです」
そのうえで、「男児向けの作品から女児向けの玩具を企画したという意識はない」とも話した。
「『鬼滅の刃』は、元々、男女ともに人気ののある作品だと思います。今回の胡蝶しのぶのDX日輪刀も、男児向けの作品から女児向けの玩具を企画したという意識はありません。胡蝶しのぶにあこがれるすべての方に商品をお届けしたいと考えております。」
また担当者は、「鬼滅の刃」が顕著な例ではあったが、昨今は「男児向け」、「女児向け」のような境目がなくなってきているように感じるという。
「おもちゃ自体に分かり易い変化があるわけではないですが、昨年の弊社のクリスマスカタログでも女の子向け、男の子向けという表現ではなく、キャラクターや、遊びの種類ごとのご案内をするように形になりました。男の子だから~、女の子だから~、というメーカー側からの訴求が減り、好きな遊びを選ぶというようにシフトしているように思います」