「ライバーになりませんか」SNSに飛び交う「スカウトDM」、送り主は何者? 「業界」の実態を探った

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スカウトの送り主は何者か?

   J-CASTニュース編集部がライバーの勧誘を行うスカウトメッセージの中身を確認すると、送り主は主に2種類に分けられた。ライブ配信プラットフォームと、プラットフォームにライバーを送り出す「ライバー事務所」だ。今回、実際にSNSでスカウトメッセージを送っているライバー事務所に話を聞くことができた。

   公式ライバー育成事務所「NEXTWAVE」を運営するVIA(東京都杉並区)代表で元「17LIVE」社員の横田竜一さんはこう話す。

「ライバー事務所は、端的に言えばライブ配信のプラットフォームにライバー候補や現役ライバーを供給し、マネジメントを行うものです。ライブ配信のエージェント、代理店という呼ばれ方もされます。 ライバーにファンの獲得方法やイベントの活用方法を教えたりするほか、自身のプライバシーを保護するために住所の貸し出しを行ったり、ライバーのメンタルのケアを行うことが多いです。つまり『いかに本人たちがやりやすく配信をできるか』サポートしています」

   横田さんはSNSで勧誘を行う理由について、こう述べている。

「ライブ配信はライブ配信自体に価値があるというよりは、コミュニティに価値があります。ツイキャスやニコ生がイメージしやすいように、コミュニティ自体が力を持っているものですのでペルソナとして承認欲求が強くてまめな方でないと続きません。そこでSNSのアクティブ率などを参考にし、スカウトを行っています」

   ライブ配信文化を盛り上げるためにはSNSの活用もカギになるため、SNSでのアクティブ率がスカウトの基準の一つになっているという。横田さんの会社ではこのほかに、ビジュアルやライブ配信の経験の有無を見てスカウトを送っているとのことだった。

   芸能界から参入したライバー事務所もある。「ジャパンピックアップレコード(JPR)」代表の小泉智則さんはこう話す。

「弊社はもともと芸能プロダクションです。『今よりも有名になりたい』というタレントの子たちを育て上げる小さな事務所でした。3年ほど前にLINEからお話をいただき、『LINE LIVE』で活躍する配信者をSNS上でスカウトし始めたのがライバー事務所になるきっかけでした。現在はインフルエンサー、ユーチューバー、ライバーなどが3500人所属しており、ブッキングやキャスティングのサポートを行っています」
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