2021年3月18日発売の「週刊文春」(3月25日号)に掲載された、東京オリンピック開会式の総合統括を務めるクリエーティブディレクター・佐々木宏氏(66)が、開会式に出演を予定していたお笑い芸人の渡辺直美さん(33)をブタに変身させる演出をLINE上で提案していたとの記事。これを受け、佐々木氏は「偏見、鈍感さ、などを見直し、あらためて、生まれ変わりたいと思います」とする謝罪文を発表し、辞任したほか、渡辺さんは「実際、私自身はこの体型で幸せです」とする声明を発表した。
記事に対しては「こんなのアイディアじゃない」「豚の格好させてオリンピッグだって? これで盛り上がると思ってるセンスがヤバいだろ...」といった佐々木氏を批判するツイートがネット上に続々。また、声明を発表した渡辺さんに対しては、「さすが渡辺直美、大人の対応やね」といった絶賛の声が集まるなどしている。その一方で、「日本のテレビ文化そのものなんだよな。その、イジリ文化みたいなやつ、海外では通用しないから」といった声も上がっているのだ。
「地上波テレビでも他の芸能人の方が渡辺さんを『ブタ』だの『イジり』として使っていたじゃないですか」
渡辺さんを起用した過去のテレビ番組の中には、渡辺さんをブタに見立てる演出がされたものもあった。2012年には「ピラメキーノ」(テレビ東京系)で、共演の芸人とともに「ピッグ☆レディ」としてブタの格好をし、2人でパフォーマンスを繰り広げていた。2013年に放送されていた「10匹のコブタちゃん 〜ヤセガマンしないTV〜」(フジテレビ系)ではブタ鼻をつけた姿で出演した。ツイッター上では「オリンピッグ・渡辺直美ブタ騒動で、唐突に10年前にフジテレビでやってた『10匹のコブタちゃん』を思い出した」という投稿もある。
また、前述のようなテレビでの扱いに関する声は他にも上がっており、
「これを炎上させるなら太ってることをことさら中傷するテレビの番組構成(中略)あれはほんとに何とかならないのかしらね」
「渡辺直美さんが海外で活躍される様になるまで地上波テレビでも他の芸能人の方が渡辺さんを『ブタ』だの『イジり』として使っていたじゃないですか」
とするツイートもあるほどであり、テレビでの渡辺さんの扱われ方を思い起こす声はもちろん、前述のような佐々木氏を批判する声、そして、渡辺さんの対応を評価する声など、さまざまな声がネット上にこだまする状況となっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)