日韓合同ユニットIZ*ONE(アイズワン)の活動終了で去就が注目されている宮脇咲良さん(22)が、自らのラジオ番組「今夜、咲良の木の下で」(bayfm)の収録で、その一端を明かした。
リスナーからの「咲良さんが思い描く5年後とは?」という質問に対して、アイドルとして活躍するのは年齢が問題になり得ることに思いをめぐらせながら、結局は「5年後は、アイドルしてたいなと思います」と宣言。5年間はアイドルを続ける考えを明かした。ただ、日本と韓国のどちらを活躍の舞台にしたいかについては言及しなかった。
活動終了決定直後の収録で「気持ちの整理ができていなくて」「なんか失言しちゃいそう」
番組が収録されたのは2021年3月15日で、17日深夜(18日未明)に放送された。事実上グループとして最後の活動となったオンラインコンサートが13~14日にかけて行われた直後の収録だ。宮脇さんは番組冒頭、
「正直な話していいですか?結構まだ自分の中で気持ちをちゃんと、ファンの中で話せるような気持ちの整理ができていなくて、今、そのことについて話すと、なんか失言しちゃいそうなので、今日は、(3月19日に控えた)私の誕生日の感じでいきたいと思っているんですけど、大丈夫ですか?みなさん」
「コンサートのことに関しては、また来週?話せたらと思っています」 などと話し、この日の放送では、コンサートの内容やグループ活動を事実上終えたことには触れないつもりだった。時折涙で声を詰まらせながらリスナーのメールを読み上げて番組を進行する中で、それでも今後の活動への思いについて言及する場面があった。
「でも私はアイドルがしたいんですよ。続けていきたいけど...」
その場面は、FMの電波やラジコ(radiko)で流れる番組そのものではなく、番組放送後にbayfmがウェブサイトに音声ファイルを公開する「インターネットラジオ」に収録されている。楽曲部分はカットされるものの、番組ではカットされたトーク部分が収録されるのが特徴だ。
「咲良さんが思い描く5年後とは?」というリスナーの質問に答える形で、今後の展望に触れた。宮脇さんいわく、「5年後ですか?全く想像できないけど、まぁ28じゃないですか?アイドルしてるかな...。難しいですね」。若手が台頭することへの葛藤を語った。
「『もう私って何年まだアイドルできるかな』って思うんですけど、でも私はアイドルがしたいんですよ。続けていきたいけど、やっぱりそういう若い子たちを見ると、いつまでアイドルできるかなー、というのは、ちょっと考えたりはしますね」
宮脇さんは「自分の中にいろんな自分がいる」とも。その様子を次のように例えた。
「野心家の自分が、どんどん『行こうぜ!行こうぜ!』みたいな感じになっちゃってて、めんどくさがり屋の自分が『えぇー!ちょっと休もうよー!』と言っている感じが、自分の中で葛藤してて...」
その葛藤について改めて
「この2年半、すっごい頑張ってきたので、休んで、ゆっくりゆっくりやっていきたいと思っているし、でも、『いやいや、ここからでしょ、頑張らなきゃ』と思っている自分がいて、いま、すごく複雑」
と説明し、当初の問いに戻る形で「5年後は、アイドルしてたいなと思います」と話した。
AKB48グループで28歳を上回る現役メンバーには、AKB48の柏木由紀さん(29)、SKE48の須田亜香里さん(29)、SKE48の高柳明音さん(29)、AKB48の大家志津香さん(29)の4人がいる。
アイドルとしての振るまい「私は身近にさっしーを見ていたからできてる」
番組序盤では、HKT48でともに活動した指原莉乃さん(28=19年卒業)に言及する場面もあった。リスナーの「さくちゃんは、理想や憧れの存在はいますか?」というメールに答える形で、「憧れの存在」「尊敬する人」のうち「一番近くにいる存在」として指原さんを挙げた。宮脇さんは、指原さんと「よく連絡も取ったりしている」といい、指原さんの「すごいところ」を
「正しい発言しかしないというか、みんなが求めていて、正しいことをさっしーは、いつも言ってくれるし、私が『つらいな』と思うことに対しても、『それは~~だから咲良は間違ってないよ』と言ってくれたりとか、すごくその人が求めていることを言ってくれる」
と説明。宮脇さんのアイドルとしての振るまいが評価されることもあるが、宮脇さんは
「私は身近にさっしーを見ていたからできてる」
「こんないい先輩が近くにいて私のことを気にかけてくださっているのは有り難い」
とも話した。
宮脇さんは指原さんにオンラインコンサートのチケットをプレゼントしていた。指原さんは3月14日のコンサート終演後、次のようにツイートしている。
「同じように活動していた(編注:AKB48グループの日本人メンバー)3人が世界で戦い、同じ夢を志す12人で頑張っていた姿を密かに応援していたので胸にくるものがありました。最後のコンサートやみんなの今後にいろんな意見があるのは、今までファンの皆さんが彼女たちにいろんな角度から真剣に向き合っていたからで、当然だよなあと...。ここまで全力で頑張った彼女たちの幸せを願うのみ。応援します!」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)