産経記事の執筆者「言葉足らずな部分もありました」
「嘘を推奨しているわけではなく、実際は嘘をつかずに就活できれば理想的ではあるのですが...」「言葉足らずな部分もありました」
記事を執筆した就活コンサルタントの斎藤弘透(ひろゆき)氏は、取材にこう話す。
斎藤氏によれば、自身が学生の時は「嘘」に否定的で、「いかに正直に伝えるかというスタンス」だった。斎藤氏は大和証券、三菱東京UFJ銀行、野村證券の3社から内定を得ているという。
しかし、就職コンサルタントになり多くの学生と触れ合ううちに、学生時代の魅力的なエピソードがなかったり、就職浪人をしていたりと「正直ベースに伝え方を工夫するだけだと就活がうまくいかない」学生が多いことに気づいた。
そのため、誇張する必要のある学生には「3、4、5のことをいかに10にやったかのように見せるか」指導するようになったという。
基本的には、過去の経験の"再解釈"を推奨しているという。例えば「集団で頑張った経験」を重視する業界を志望するも、その経験がないと話す学生には、学生生活を振り返ってもらい、その中から都合の良い題材を提案する。
学生には、入社後にミスマッチが起こる可能性があるなどリスクは伝えており、「それでも覚悟をもって『いや、自分は嘘をついてでもこの会社に入りたいんだ』という子にのみ、少し盛るといいますか、嘘をつくことを指導しています。性格的に嘘をつけない子に無理に嘘をつかせるのはかえって精神的なストレスになってしまうので、内定塾ではNOです」