飛行機「搭乗前PCR」の使い勝手は? 国交省が実証実験、記者も実際にやってみた

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検体採取・発送のタイミングが悩ましい

   記者が唾液を採取して発送したのは3月14日の正午過ぎ。翌15日夜には結果が出たという連絡がショートメールで届き、アプリを開くと「陰性(ウイルス検出限度以下)」の結果が表示された。

   悩ましいのが検体採取・発送のタイミングだ。モニター募集サイトには

「郵送検査の場合、搭乗日の2日前までに、検体が検査会社へ到着するようご返送ください」
「来店検査の場合、搭乗日の2日前までに、検査会社まで来店し検体を採取してください」

というただし書きがあり、早めの対応を求めている。ただ、あまり早く検体を送ってしまうと、検査結果が出てから搭乗までに時間が空き、その間に感染するリスクもある。

   国交省によると、モニターには1000人以上登録し、すでに締め切った。搭乗後にウェブアンケートに回答することが応募の条件で、回答すると1000円分のクオカードがもらえる。

   実証実験は国際線でも行われた。3月8日~14日にかけて成田空港と羽田空港に到着した便が対象で、事前に航空会社を通じてメールで呼びかけたほか、到着ロビーでチラシを配って宣伝した。到着ロビーで手続きをした人に対して、後に検査キットが送られる仕組みで、250人ほどが検査を受けた。国内線とは違ってフライト後の検査だが、国交省では

「『ここが負担だ』といった点を把握し、安心して利用してもらうための政策立案に向けたデータ収集を行いたい」(航空局国際航空課)

としている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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