「肌着禁止となった経緯は、昔のことですので分かりません」
「もちろん母の一個人の話だから『肌を鍛えるため半袖ブルマ』とか『受験組の親御さんのクレーム』とかで肌着着用禁止が始まったわけではないかもだけど、 当時男女別の更衣室も暖房もなくてインフルエンザの学級閉鎖も多かったことを考えると風邪予防の校則だったんじゃないかなあと思う」
春名さんは、こう推測しつつ、「根拠のないルールは守りたくないよと僕が小中学生のときすっっっごく思ってたから、こういう件をきっかけに見直してくれたら嬉しいな」「昭和だったから男女同じ部屋で着替えてて、肌着を替えられる状況じゃなかったみたいです いまなら一律禁止じゃなくても対応できそうですよね」と学校側に要望している。
保護者のクレームで肌着禁止になったのかについて、川崎市教委の健康教育課長は3月16日、J-CASTニュースの取材にこう答えた。
「肌着禁止は、市立では複数校あると確認していますが、校則や明文化されたルールがあるわけではなく、体操服に着替えるときに口頭で指導していると聞いています。しかし、いつから指導しているのかは明確でなく、保護者から言われてそうしたのかなど経緯についても、昔のことですので分かりません」
受験生なのに汗をかいた肌着で風邪をひく、といった保護者からのクレームが市教委に届いたことは最近ないという。肌着禁止の報道を受けて、電話やメールで30~40件ぐらいの電話やメールが来たが、禁止を続けてほしいといった声も聞いていないとしている。
禁止見直しについては、「学校で無理やり肌着を脱がせることはないと思いますが、誤解がないように適切な指導をしてもらうようにします。子供が嫌々やらされているとお感じになる保護者の方もおられ、一律禁止はよくないので、希望者には肌着の着替えを持ってきてもらうなどの対応も考えています」と話す。12日から全小学校を対象にした現状調査を行っており、今週中をめどに回答してもらって、市教委としての対応を決めて周知したいとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)