神奈川県川崎市立などの一部小学校で体操服の下の肌着を禁止していることについて、同県出身の女優・春名風花さん(20)が、保護者のクレームで禁止になったと自分の母親から聞いたとツイートして、話題になっている。
春名さんの母親がどこの自治体の小学校のことを指しているかはっきりしないが、川崎市教委に一部小学校で肌着を禁止するようになった経緯などについて話を聞いた。
「汗をかいた肌着だと風邪をひく」との保護者の苦情で禁止に?
肌着禁止が大きな関心を集めたのは、川崎市議会の予算審査特別委員会で2021年3月9日、山田瑛理議員(自民)が「多くの子どもが『嫌』と言っている」と問題提起したことがきっかけだ。
市教委側は、そのような指導はしていないものの、運動後の汗で体を冷やさないようになどの健康面の配慮から、主に低学年で肌着を禁止している小学校が一部であることを認めた。これに対し、山田氏は、体育後は新しい肌着に着替えられるはずだと肌着禁止を止めるよう訴え、市教委も、見直しも含めて検討していく考えを示した。
この問題について、15日になって、一部のワイドショーやネットニュースが全国のケースを含めて取り上げると、ツイッターで「肌着禁止」などの言葉が軒並みトレンド入りする騒ぎになった。
学校の対応を疑問視する声の方が多く、「なんでこんなことまで決められなきゃいけないんだろう」「風邪をひかないようにというなら肌着ごと変えればいいだけ」「こんなデリカシーの無い指導があることが信じられない」といった書き込みが相次いでいる。
過去のツイートで川崎生まれだと明かしている春名風花さんも15日、ツイッターでこの問題に触れ、「元々は体操服の下に下着を着ると『子供が体育で汗をかいた後に下着を替えられないから風邪をひく!』という保護者のクレームから出来たって聞いてたけどなあ」とつぶやいた。
そのことは、春名さんの母親から聞いたといい、母親は、小学生のときに肌着禁止になった瞬間に立ち会ったのだそうだ。