一夜限りの復活だとして、「3.11」の音楽特番に出演した音楽グループ「FUNKY MONKEY BABYS」(ファンキーモンキーベイビーズ、以下ファンモン)が、ファンキー加藤さん、モン吉さんの2人体制で活動を再開すると2021年3月16日に発表された。
2013年の解散からおよそ8年。活動再開にネット上のファンからは喜びの声が聞かれる一方で、その様子を複雑な思いで見ている人もいるようだ。
ファンキー加藤「もう隠しません」
ファンモンは東京・八王子市出身の加藤さん、モン吉さん、DJケミカルさんの3人で04年に結成。06年1月にメジャーデビューを果たし、「ヒーロー」「あとひとつ」などのヒットソングを世に送り出した。
スタジアム公演を成功させるなど人気絶頂にあった12年、DJケミカルさんが実家の寺の住職を継ぐことを目指すのを理由にグループ解散を発表。13年6月には東京ドームでラストライブを行った。その後、加藤さんは13年、モン吉さんは16年からそれぞれソロシンガーとして活動を再開している。
東日本大震災から10年を迎えた21年3月11日には「一夜限りの復活」と銘打ち、音楽特番「音楽の日」(TBS系)で3人そろってパフォーマンスを披露。楽天生命パーク宮城(仙台市)から「ありがとう」「ちっぽけな勇気」「あとひとつ」の3曲を届けた。3人の復活はネット上でも大きな注目を集め、「あとひとつ」歌唱時には同番組の瞬間最高視聴率14.2%を記録したことが報じられている。
そして5日後の16日、ファンモンは2人体制での活動再開を発表。特番出演に向けリハーサルを重ねる中、2人でも「一緒に歌っていきたい」という想いが強くなったこと、番組出演をきっかけに活動再開を望む声が聞かれたことなどが理由だという。
活動再開にあたり、加藤さんは「心の奥のほうにずっと仕舞い込んでいた大切な思い出が、3月11日に解き放たれて、現在進行形の強い想いとなりました。もう隠しません」、モン吉さんは「2021年、風の時代突入とともに、改めてファンキーモンキーベイビーズをはじめさせてもらいます 皆さんよろしくです」などとコメントしている。