緊急事態宣言の影響で延期になっていたHKT48の新曲の発売が、2021年3月13日に改めて発表された。シングル表題曲は16人程度の「選抜メンバー」が担当するのが一般的だが、今回は計24人が選ばれた。
今回は、24人が12人ずつの2チームに分かれて活動する「W選抜」制度を初めて採用したのが特徴。それぞれ「つばめ選抜」「みずほ選抜」と命名され、メンバーからは「特急?」「新幹線?」といった声が続出した。確かに「つばめ」も「みずほ」も九州新幹線の列車の愛称だが、元々は旧国鉄時代から活躍してきた特急列車の愛称でもある。見方によっては、昭和の伝統ある列車の系譜を令和のアイドルグループが引き継いだともいえ、そこに込められた意図も焦点になりそうだ。
「特急?」「勢いすごいね」「乗り物ですよね?新幹線っぽい感じがするけど」
HKT48が新曲をリリースするのは20年4月発売の「3−2」(さんひくに)以来、約1年ぶり。20年12月31日の劇場公演で21年3月10日の発売が発表されていたが、緊急事態宣言の再発令を受けて、1月13日に発売延期が発表されていた。新たな発売日は5月12日。西日本シティ銀行HKT48劇場(福岡市)から配信された動画番組で、メンバーが見守る中で発表された。
2チームは「HKTの歴史を2つに分けたときのチーム」で、前者は1期生(11年デビュー)、2期生(12年デビュー)、3期生(13年デビュー)、ドラフト2期生(15年デビュー)までの世代で構成。後者はそれ以降に加入した4期生(16年デビュー)、ドラフト3期生(18年デビュー)、5期生(18年デビュー)によるチームだ。それぞれのチーム名が「つばめ選抜」「みずほ選抜」だと明かされると、メンバーからは
「つばめ?新幹線?」
「特急?」
「勢いすごいね」
「乗り物ですよね?新幹線っぽい感じがするけど」
といった声が次々にあがった。
「つばめ選抜」のセンターポジションを担当するのは3期生の田中美久さん(19)。「早送りカレンダー」(18年発売)で矢吹奈子さん(19=IZ*ONE専任活動中)とダブルセンタだったことはあるが、単独センターは初めて。
田中さんは驚いた様子で
「つばめ?まったく予測してなかった」
と話した。「みずほ選抜」センターは4期生の運上弘菜さん(22)が担当。前作からの続投だ。運上さんは、過去のHKT48のユニット名に「幸せDAパンケーキ」「やっぱりみたらし団子」(ともに18年)といった奇抜なものがあったことを念頭に、
「また『みたらし団子』とか『パンケーキ』とか、おいしそうなものになると思っていたので、(「みずほ」は)響きがすごく良くて楽しみ」
と期待を寄せた。