WBC監督、コーチは「やっぱりクセって怖いよな」
橋上氏は当時、日本代表の戦略コーチとしてチームに帯同していた。クセを見抜いたのはスコアラーで、試合前の全体ミーティングで「情報」は共有されたという。
試合は初回、先頭打者・鳥谷敬選手(当時・阪神)がいきなり本塁打を放ち、2回には松田宣浩選手(ソフトバンク)、内川聖一(当時・ソフトバンク)がスタンドに放り込んだ。2回までに大量6点を挙げ、コルデマンス投手をマウンドから引きずり下ろした。
日本代表はオランダを16-4の大差7回コールドで下し決勝トーナメント進出を決めた。橋上氏は当時のベンチでの様子をこう振り返った。
「ベンチで山本浩二さん(監督)と東尾(投手総合コーチ)さんから『やっぱりクセって怖いよな』と言われたのを覚えていますね。なにしろ選手たちはバッティング練習よりもしっかり打ってましたから」(橋上氏)