東京・渋谷のライブハウス「渋谷RUIDO(ルイード) K2」が2021年4月30日で閉店する。
3月10日、同店がウェブサイトで発表した。ルイード系列のライブハウスでは、昨年にも新宿と池袋の店舗が営業終了したばかり。新型コロナウイルスの影響による相次ぐ撤退に、音楽ファンからは悲しみの声が相次いでいる。
「これで東京にルイードがなくなってしまいます」
渋谷ルイードは2003年にオープン。1972年に誕生し、故・尾崎豊さんの"伝説のデビューライブ"で知られる新宿ルイード(87年に閉店)の系列で、約18年にわたり渋谷の音楽シーンを支えた。渋谷駅から徒歩2分ほどという立地から、「渋谷駅から一番近いライブハウス」としてファンに親しまれてきた。
店のウェブサイトに掲載された、運営会社の社長名義のコメントでは、
「なんとかコロナに負けないようにと頑張ってきたのですが、コロナのクソ野郎に負けてしまいました。大変悔しい思いで一杯です」
と悔しさをにじませつつ、閉店の理由を説明した。
ルイード系列では、「池袋RUIDO K3」が20年8月に、「新宿 RUIDO K4」が同年9月にそれぞれ新型コロナの影響で閉店。今回の渋谷ルイードの閉店で、ルイードの名前を冠する店舗は「大阪RUIDO」(大阪市中央区)だけとなる。
こうした状況については、発表されたコメントでも「これで東京にルイードがなくなってしまいます」と言及。そのうえで、
「2022年ルイードが生誕50周年を迎える頃にはまた新しい形で東京の地に復活できることを胸にこの先頑張っていきたいと思います」
と意気込みを見せた。
「青春の思い出が次々消えてく...」
渋谷ルイードの閉店の知らせを受け、音楽ファンからはツイッターに、
「渋谷ルイードK2まで閉店...たくさんたくさん思い出が有ります...悲しい...」
「色々な思い出があり過ぎて一言で語れません。僕はここで色々救われました。大切な場所でした」
「東京からルイードが無くなるのか。そうか...」
など惜しむ声が続々。そのほか、ルイード系列をはじめ、コロナ禍で多くのライブハウスが閉店していることについて、「良いハコがどんどん無くなっていく」「私の青春の思い出が次々消えてく...」などと悲しむユーザーもいた。