プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(19)が2021年3月12日、ZOZOマリンスタジアムで行われた中日とのオープン戦に登板した。
プロ入り後初の実戦登板となった佐々木は2番手として6回のマウンドに立ち、先頭の京田陽太内野手(26)を一ゴロ、続く阿部寿樹内野手(31)を遊ゴロに打ち取った。最後は4番ダヤン・ビシエド内野手(32)を152キロの直球で見逃し三振に切って取り鮮烈デビューを飾った。
昨年は体力作りに専念して実践登板なし
先頭・京田に投じた1球目は149キロの直球だった。記念すべき1球目の直球で一ゴロに打ち取った。続く阿部に対しては1球目に149キロの直球、2球目は141キロのスライダー。その後は全て直球で勝負し、5球目となる150キロを詰まらせ遊ゴロに仕留めた。
4番ビシエドに対しては全て直球で勝負した。
1球目は内角高めの151キロが外れ、2球目の151キロをビシエドがファール。3球目の真ん中高めの151キロをビシエドが空振りし、続く4球目をファールした。
そして5球目。佐々木はこの日最速の153キロをマークした。外寄り高めに外れたものの、伸びのある直球は威力十分で、続く外寄りの152キロで見逃し三振に切って取った。
2019年のドラフト1位でロッテに入団し、昨年は春季キャンプから1軍に帯同するも体力作りに専念したため2軍を含めて実践での登板はなかった。
全12球中11球が直球、変化球はスライダー1球のみ
プロ2年目で初の実戦登板。この日投じた12球のうち11球が直球で変化球はスライダーの1球だけ。「令和の怪物」の堂々たる実践デビューだった。
佐々木の投球はロッテファンだけではなく、多くのプロ野球ファンをしびれさせたようだ。
ネット上にはアツいコメントがあふれ、「普通に凄かった」「レーザービームみたいなストレートが伸びていますね」「モノが違い過ぎる」「ロマン溢れるね」「末恐ろしい」「ビシエドが苦笑いも納得」などの声が寄せられた。
初の実践マウンドで大物の片りんを見せたMAX163キロ右腕。この日の投球は1イニングにとどまり、長いイニングを投げるスタミナなどプロとしての力は未知数だ。ようやくプロのキャリをスタートさせた「令和の怪物」から目が離せない。