バーチャルユーチューバー(VTuber)のキズナアイが2021年3月11日、YouTube上に投稿した動画が波紋を呼んだ。なんと「新人VTuber」デビューするというのである。
「今このタイミングで新人デビューしたらキズナアイとバレるのか!?」
キズナアイは2016年にデビューした、言わずと知れた元祖・バーチャルユーチューバー。チャンネル登録者数は293万人にのぼり、他の配信者からも「親分」と呼ばれる大ベテランである。そんな彼女が「今このタイミングで新人デビューしたらキズナアイとバレるのか!?」という、ドッキリ番組のような企画を行った。
舞台はバーチャルライブ配信専用のアプリ「REALITY(リアリティ)」。キズナアイは、配信用の新たなバーチャルモデルを用意し、「Kizuna Ai」のアナグラムで「Azuna Kii(アズナキイ)」と名乗った。配信用のバーチャルモデルのこだわりは、自身の3Dモデルにはない、ツインテールヘアと猫耳をデザインしたことだという。また髪や目の色味にもこだわったと話した。
キズナアイは「声真似しているとか、マネするなって言われそうだよね~」と心配しながら、アズナキイとして配信を開始。初々しさを演出するためにリスナーに操作方法を尋ねてみるなど、「初心者」アピールを行う。そして初心者だと思わせたところで、リスナーに揺さぶりをかけた。
「私めちゃくちゃ得意な声マネあるんだよね!ちなみになんの声マネできそう?私」
すると、鋭いリスナーから「声がキズナアイ」という指摘を受ける。早くもバレてしまいそうだ。しかしそこは、ベテランバーチャルユーチューバー。キズナアイは動揺せず「よく言われるの~それ!一番自信のある声マネがキズナアイちゃんなんだよね!」と乗っかり、恒例の挨拶「はいどうもー! バーチャルYouTuberキズナアイです!」を披露した。
「実は私、キズナアイなんだよね、本当に」とネタばらし
一通り「キズナアイ」のモノマネ配信者を装ったところで、ネタばらし。
「実は私、キズナアイなんだよね、本当に」
信じきれないリスナーからは戸惑う声も上がった。キズナアイは信じてもらうために持ち歌を披露して配信を終えた。
キズナアイは今回の配信を楽しかったと振り返る。
「意外と結構見てくれる人とか、コメントもみんなしてくれて楽しかった~!本当に気軽にできるから、案件(PR)とかでは全然ないんだけどやってみると楽しいかもよー?もう一人の自分って感じでいいかもね!」
動画コメントでは「あの配信にきてくれた人、信じてくれたかなぁ・・・その人たちにもこの動画、届けぇ~~!!!」と記した。
この動画はリアリティのリスナーの元にも届いたようで、SNS上では「まってさっき枠で見たんだけど本物かよ」、「さっきの人マジもんのキズナアイだったんけ....」と動揺が広がった。また視聴できなかった人からは「生キズナアイのReality配信見れた人羨まし過ぎるなコレ。。」、「見に行きたかったあああああ!」という声も上がった。