「ウチカレ」で「すっごいセリフ!」 「時代遅れ」への反論めぐり憶測

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   俳優の菅野美穂さんと浜辺美波さんがダブル主演を務めるドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ系)の第9話が2021年3月10日に放送された。登場したあるセリフについて、視聴者の間では、脚本を担当する北川悦吏子さん自身の心情と関係があるのでは、との憶測が出ている。

  • 浜辺美波さん(2018年撮影)
    浜辺美波さん(2018年撮影)
  • 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」番組公式ツイッター(@uchikare_ntv)が9話を紹介。
    「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」番組公式ツイッター(@uchikare_ntv)が9話を紹介。
  • 浜辺美波さん(2018年撮影)
  • 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」番組公式ツイッター(@uchikare_ntv)が9話を紹介。

「大衆に深く記憶された作家だけが『時代遅れ』になることができるんです」

   かつて「恋愛小説の女王」として名を馳せた小説家・水無瀬碧(菅野さん)と、「陰キャオタク」でまったく恋愛に興味のない娘・空(浜辺さん)の、「トモダチ母娘」が繰り広げるエキサイティングラブストーリー。

   第9話で、碧の新作小説「真夏の夜の夢」が雑誌で発表される。読者の評判も上々だが、当の碧はどこか気持ちが萎えている様子。担当編集者の漱石(ロックバンド「[Alexandros]」川上洋平さん)が「声が暗いです。わかりやすく暗いです」と真意を尋ねると、碧はネット上でエゴサーチをし「時代遅れ」との辛口ツイートを発見したことを告白。「100個褒めてあっても、1個ディスってるのがあると、それだけ心に残るのよ」と漱石に泣きつく。

   すると漱石は、「ある時代を生き抜き、大衆に深く記憶された作家だけが『時代遅れ』になることができるんです」「作家が本当の意味で『時代遅れ』かどうかは、今ちゃんと活きのいい新作が書けるかどうかだけだと、僕は思います」とフォロー。これに碧は「漱石が担当でいてくれて助かる」とホッとしたように感謝を伝えるのだった。

   「ウチカレ」の脚本を担当する北川さんは、1996年放送の人気ドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系)や2004年放送の「オレンジデイズ」(TBS系)などで知られ、「恋愛ドラマの女王」と呼ばれたベテラン。今回の漱石のセリフにあった「時代遅れ」論への反論を聞いた視聴者の中には、北川さん自身の心情を投影したものではないか、と受け止めた人が少なからずいたようで、ネット上では「このドラマを時代遅れって言ってる人達への最高の毒だった。北川さん強い好き」「すっごいセリフ! 時代遅れのとこ。さすが北川先生!」などと反響があがっている。

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