プロ野球のヤクルトは2021年3月10日、京セラドームでオリックスと対戦し6-7で敗れた。
オープン戦初登板となったヤクルト先発・石川雅規投手(41)が1回3分の2を9安打7失点と炎上し2回もたずに途中降板。開幕ローテーション入りが決定的なベテランの乱調にファンからは若手の台頭を願う声が上がっている。
巨人から田口を獲得したが...
初回、アダム・ジョーンズ外野手(35)の適時打で先制点を許した石川は2回につかまった。
1死から太田椋内野手(20)、佐野皓大外野手(24)の連続適時打で3点を失い、その後も追加点を許し、スティーブン・モヤ外野手(29)に2ランを浴びたところでマウンドを降りた。
昨シーズン、ヤクルトのチーム防御率はリーグワーストの「4.61」で、投手陣の立て直しが急務だった。3月1日には巨人との交換トレードで先発候補の左腕・田口麗斗投手(25)を獲得。開幕直前の同一リーグによる異例の交換トレードで、課題である先発候補の補強に成功した。
開幕投手・小川も調子上がらず...
先発ローテーション入りが期待される左腕が加入したとはいえ、ヤクルト投手陣の不安は尽きない。すでに開幕投手に決定している小川泰弘投手(30)は4日の巨人とのオープン戦で予定の4イニングを投げ切ることが出来ず3回途中で降板。そしてこの日の石川だ。オープン戦とはいえ、両ベテランの仕上がりぶりは気になるところだ。
ヤクルトの先発陣は、小川泰弘、石川雅規、アルバート・スアレス(31)に続く人材が求められる。若手の先発候補なかでも注目度、期待度の高い奥川恭伸投手(19)は7日の広島戦に登板し2回無失点に抑えたが、自身の投球内容に納得が出来ない様子で多くの課題を口にした。
このようなヤクルトの投手事情にネット上では「若手投手の台頭」を願うファンの声が多く寄せられている。またその一方で、ベテランに頼らざるを得ない状況を嘆くファンもおり「チーム状況が情けない」「若手がもっと頑張らないと本当に厳しい」などの声も上がっていた。