記事掲載の意図は?
記事をめぐっては、各治療法のエビデンス(科学的根拠)が示されておらず、標準治療を否定するような内容も含まれているとして、医師やジャーナリストらからSNS上で疑問視する声が相次いだ。
こうした意見を受け、記事は10日に削除された。光文社広報室は11日、J-CASTニュースの取材に「Webとして配信するにあたり、分割しての配信にしたことで、お一人ずつの体験談が独立してしまい、ご覧になった方々に誤解を招きかねない、と判断したものです」と答えた。
記事は、『美st』2月号に掲載されたものをウェブサイトに転載した形だった。誌面では「正しい知識を身に着けたい がんサバイバーに聞く、私の闘い方・今の生き方」と銘打った16ページの特集を組み、記事はその一つだった。
「今特集は、さまざまな治療法、予防法がある中で、実際に、がんに罹患経験がある複数の女性の闘病体験を紹介することで、『知識と知見』について読者が考える一助となることを企図したものです」(広報室)
媒体として前述の代替療法を支持しているか問うと、「さまざまに存在する治療法、予防法のひとつ、と理解しております」との見解だった。