元プロ野球選手の高木豊氏は2021年3月9日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、スポーツ紙などでトレードが噂にのぼっている巨人・小林誠司捕手について語った。
高木氏は小林をトレードで欲しがる球団が3つあるとし、トレードの「相手候補」を具体的にリストアップ。その実現可能性についても見解を示した。
「いないんだよなかなか。小林に釣り合うのが...」
小林は13年ドラフト1位で巨人入団。16年〜19年にかけて巨人の中心捕手として活躍した。しかし、近年は炭谷銀仁朗のFA加入や大城卓三、岸田行倫ら若手の台頭もあり出場機会が減少。今春はパ・リーグ球団へのトレードの噂が、スポーツ紙を賑わせていた。
高木氏は「小林選手の一部報道について高木豊が物申す!!」というタイトルで動画を公開。報道では様々なチームの名前が小林の移籍先候補として挙がる中、高木さんが「本当に欲しがっている球団」として挙げたのが、東北楽天、北海道日本ハム、千葉ロッテの3球団だった。巨人で出場機会に恵まれない小林だが、この3球団であれば「レギュラーでは使える」と高木氏は語る。
また、高木氏は小林とのトレード候補として、3球団から複数選手をリストアップ。楽天では「2年間、勝ち星から遠ざかっている。でも、モノは素晴らしくいい」として、高卒5年目の右腕・藤平尚真を挙げた。さらに左打ちの代打要因として、ベテラン打者の銀次も候補だとした。
日本ハムでは「いないんだよなかなか。小林に釣り合うのが...」としつつ、「若手だったら、淺間(大基)」と、15年のルーキーイヤーに華々しい活躍を見せた高卒7年目野手の名前を挙げた。さらに、「大田泰示を戻してくれ、とか。可能性としては、そのくらいクラス(じゃないと釣り合わない)」と、巨人から日本ハムへの移籍後に華開いたスラッガーの「カムバック」を期待した。
千葉ロッテでは右の先発候補として岩下大輝、「イチロー二世」とも評される2年目野手・髙部瑛斗の名を挙げた。
「遅刻もするよ。事故も起こしたけど...」
ただ、高木さんは「俺は基本的には出さないと思うよ」と見解を語り、その確率を「95%」だとした。巨人一筋の小林には「巨人の血が流れている」とし、次のように思いを語る。
「遅刻もするよ。事故も起こしたけど。でもそんなものは関係なく、巨人としては『常勝』で勝たなきゃいけないっていう、そういうものは背負ってずっとユニフォーム着ていると思うんだよ。その血を簡単にキャッチャーのポジションとして出すっていうのは、俺は考えられないんだよね」
高木さんは他にも、小林の移籍話について無反応を貫く原監督の心情や、自身の横浜大洋ホエールズ時代に舞い降りたトレード話などを動画で語っている。