仕事の商談から友達との談笑にも使える
蔦屋書店の広報担当者は、「『フリードリンク』に注目が集まりましたが、『居心地の良さ』を追求した空間にも注目してほしい」と熱弁する。
落ち着いた空間で仕事ができるよう、インテリアは自然を意識した木目のあるものが多い。イタリアの家具ブランド「B&B Italia」をはじめとする高級なものを多く取り揃えており、椅子については一脚300万円を超えるものもあるとのことだ。
人気の席はスクランブル交差点を見下ろす窓側のカウンター席。1人での利用はもちろん、同行者と並んで座っても良いという。仕事をする人や漫画や雑誌を読む人が多くみられた。2~4人用のソファ席も用意されおり、こちらは友人同士での談笑や、商談にも用いられていた。また一人で集中して作業に取り組みたい人向けには、通話や会話が禁止の静かなエリアも用意されている。
これらの席は自由に移動して良いため、気分転換にいろんな席を回るのも楽しみ方の一つだそうだ。
さらに、書籍の試し読みコーナーも充実している。本棚には、企画やデザインのヒントになるようなものや、提供する飲食物に関連するものなど約140タイトルが用意されている。雑誌については1年分保管しており、ファッション関係業の人々などに愛用されているという。マンガコーナーには「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」といった人気作や、「JIN-仁-」、「うしおととら」といったどこか懐かしいタイトルも。これらは「働くすべての人へ、大切なことを教えてくれる漫画」をテーマにセレクトされているそうだ。
書籍や飲食物のラインナップは、定期的に入れ替えを行っており、いつ来ても飽きないような「インスパイアされる空間」を目指しているとのことだ。