俳優の吉沢亮さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」第4話が、2021年3月7日に放送された。吉沢さんが魅せる「目の演技」に対し、視聴者からは称賛する声が多くあがっている。
主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
「眼球の細かい動き」に称賛の声
第4話は、「栄一、怒る」。前回、父の代わりに藍葉をうまく買い付けたことで、ますます仕事に精を出す栄一。ある日の夢で、父とともに船で異国の地へ行き、「異人相手に堂々と商いをして、とっさまにようやったと褒めてもらった」ことを、幼馴染のお千代(橋本愛さん)に嬉々として話す。そんな栄一にお千代が「それはそれは良い夢でございましたねぇ」と笑顔を浮かべると、栄一は急に背中を向け改まった態度で「お、お千代。お前...」となにか言いたげ。長年の想いを吐露するかと思いきや、そこに邪魔が入り、2人が進展することはなかった。
その一方、江戸では斉昭(竹中直人さん)が息子・徳川慶喜(草なぎ剛さん)の家臣にと平岡円四郎(堤真一さん)を小姓に据える。そしてペリー再来航を巡り幕府は混乱、ついに日米和親条約を締結する。そのうわさは栄一たちの住む血洗島にも届き、父の代わりに「お代官様」から莫大な御用金を用意するようにと申し渡された栄一はその理不尽さに反発。「素直に殿様の御用を聞きおけば、立派な大人となり、世間からも認められる」という発言に、吉沢さんは黒目を左右に小刻みに揺らして動揺する気持ちを表現。その後、「(父の代わりに)御用を伺いに来たゆえ、お受けすることはできません」とキッパリと断り、代官から怒号が飛ぶと、栄一は鋭い目つきで睨みをきかせるのだった。
これらシーンに対し、視聴者からは吉沢さんの「目の演技」に注目する声が続出。「眼球の細かい動きから栄一の心情がすごく伝わってきた」「怒りが湧きたつ演技、吉沢さんの迫力に圧倒された。目力も押さえつけられるのを拒む姿も印象的だった」「あの眼差し。超絶技巧」などと大きな反響を呼んでいる。