柴咲コウが訴えた「ジェンダー平等」の現状 「本来だったら、本当に平等になっていれば...」

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   国連が定める「国際女性デー」にあたる2021年3月9日、様々な分野で才能と創造性に輝く女性に贈られる「ブルガリ アウローラアワード」の記者会見が開かれ、女優の柴咲コウさん(39)、女優の大島優子さん(32)、ジャーナリストの伊藤詩織さん(32)が出席した。

   柴咲さんは16年度、大島さんと伊藤さんは20年度に受賞。柴咲さんは、ジェンダーイコーリティ(ジェンダー平等)の現状について、「本当に平等になっていれば、そういったことを叫ばなくていい世の中だが、まだまだそうではない部分がある」として、「改善できるところはしていけたらいい」などと話した。

  • 左から大島優子さん、柴咲コウさん、伊藤詩織さん。国際女性デーにちなんで、ミモザの花束を手に写真撮影に臨んだ
    左から大島優子さん、柴咲コウさん、伊藤詩織さん。国際女性デーにちなんで、ミモザの花束を手に写真撮影に臨んだ
  • 「ブルガリ アウローラアワード」の記者会見に出席した柴咲コウさん
    「ブルガリ アウローラアワード」の記者会見に出席した柴咲コウさん
  • 左から大島優子さん、柴咲コウさん、伊藤詩織さん。国際女性デーにちなんで、ミモザの花束を手に写真撮影に臨んだ
  • 「ブルガリ アウローラアワード」の記者会見に出席した柴咲コウさん

「皆で意識して共鳴して、改善できるところはしていけたらいい」

   柴咲さんは18年に環境省から「環境特別広報大使」に任命されたり、20年には種苗法改正法案についてツイッターで懸念を表明したことが話題になったりと、女優業以外でも活動の幅を広げている。柴咲さんはコロナ禍を念頭に、現状について

「どのように生き方、考え方を変えていかなければいけないか、という課題を突き付けられている」

とする一方で、「ピンチはチャンス」とも。その意図を

「『そういったところにシフトチェンジする、何かいい変化が転がっていたら』だとか、『そういうときだから、周りの人と手を取り合って協力していこう』という気概につながる」

などと説明した。ジェンダーイコーリティについては、

「叫ばれているときは、まだ達成できていないときだと思う。本来だったら、本当に平等になっていれば、そういったことを叫ばなくていい世の中だが、まだまだそうではない部分があるんだなということを皆で意識して共鳴して、改善できるところはしていけたらいいと思う」

などと課題を指摘した。

厳しい競争環境と仲間との団結で培われた大島優子の「度胸」

   伊藤さんは、コロナ禍で苦しい状況に立たされる人々に

「まず、だれでもいいから『助けて』と言えること、普段から『助けて』と言える人を探しておくことでも、どんなことでもいいと思う。最近ではSNSを使って『困っている』ということを、ぽろっと言ってもらえると、発した声はどこかに届くと思う。そうしたことを私たち(ジャーナリスト)がすくいあげて伝えることができたらと思う」

などと呼びかけた。

   大島さんは、推薦者の「度胸がある」という評価が20年度の受賞につながった。この「度胸」の大部分は14年まで所属したAKB48で培われたとして、厳しい競争環境を振り返った。

「大人数の女の子の中でいて、とても大きく見れば小さい世界だが、やっぱり隣同士にいる仲間から、何か自分も長けているところを見つけ出さなきゃならないし、それを磨かなきゃいけないし、というところで、やっぱりウジウジしてもいられない、ほかの人に譲っている気持ちでもいられない、というのもあった」

その反面、仲間との団結も度胸につながったことを明かした。

「仲間と一緒に全然売れていない時代からやっていたので、『これでみんなで頑張らなきゃいけない』というように手を取り合って、度胸というものをつけて、ぐんぐんぐんぐん、『この芸能界で、荒波の中で、どんどんどんどん、みんなひとつの船で進んでいかなきゃいけない』という思いでやってきたので...」

   国際女性デーは、イタリアでは「ミモザの日」とも呼ばれ、女性にミモザを贈る習慣がある。このことにちなんで、3人はミモザの花束を手に写真撮影に臨んでいた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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