2021年の「R-1グランプリ」が3月7日に生放送された。結果は、ゆりやんレトリィバァさん(30)が僅差で優勝をかっさらったが、放送が終了するや、ネット上には「R1なんなん このぐだぐだ構成」といったツイートが噴出してしまったのだ。
「なぜか、(得点が)出ておりません!」
番組序盤、1人目の出場者であるマツモトクラブさん(44)のネタ披露が終わり、マツモトさんは司会者たちの横に登場し、トークを開始。しばらくすると、審査が終わったことを示す鐘が鳴り、いよいよ集計結果の発表の瞬間がやってきた。
ここで、昨年からの目玉であるツイッター投票による得点の発表がなされるはずだったが、司会者の1人である広瀬アリスさん(26)は「なぜか、(得点が)出ておりません!」と、にこやかさと困惑が入り混じった表情で手にしたタブレットの画面をカメラに向けたのだった。
しばらくすると、タブレットの画面には投票結果が表示され、何とか番組は進行。しかし、同様のトラブルは3人目の土屋さんの結果発表の際にも発生し、「投票がすごく多くて、止まってるんですよ!」と広瀬さんを困惑させるなど、ツイッター投票が得点集計の足を引っ張る形となった。
進行は安定するかに思えたが...
進行を妨げないようにするためか、4人目の森本サイダーさん(31)の発表からは、順番に伝えられていたツイッター投票と審査員による採点の結果が同時発表に。これにて進行は安定するかに思えたが、森本サイダーさんの結果が出て、控室にいたマツモトクラブさんの敗退が決まった瞬間にもトラブルが発生した。
敗退の弁を聞くべく画面が控室に切り替わるも、事前通告がなかったのかマツモトさんはきょとんとした表情でカメラに映り込んだだけ。画面がすぐにスタジオ内に戻ると、ようやくマツモトさんの音声がテレビから流れだすなど、新たな「グダグダぶり」が露呈してしまったのだ。
その後も、7人目の「かが屋」の賀屋さん(28)の結果発表待ちの際には、鐘が鳴るも集計結果が出ない状態が続き、賀屋さんは司会者とトークを続けなければならない状態に。さらには、10人目のゆりやんさんの結果発表待ちの際には、トーク冒頭でゆりやんさんのマイクからの声を拾えずにその声が飛ぶなど、随所で番組側の失態が目立つ生放送が続いた。
ゆりやんさん渾身の変顔を、カメラが拾えなかった!
その後、決勝に入って一旦は落ち着いたかにみられた生放送だったが、落とし穴は最後の最後に待っていた。ゆりやんさんの優勝が決定し、表彰が始まると、それまで大号泣していたゆりやんさんは自身が得意とする瞼を裏返らせながらの変顔を披露。しかし、その瞬間、無情にも画面は引きの画面であり、ゆりやんさんの渾身の変顔は画面内に小さく映るにとどまっていた。
さらに、トロフィーに続いて優勝賞金の目録が授与される際にもトラブルが発生。目録を持って登壇したのはおいでやす小田さん(42)だったが、流れたアナウンスは優勝賞金に関するものではなく、「U-NEXT代表取締役社長の堤天心様から、U-NEXT視聴10年分の無料会員券が贈られます!」というものだった。
このため、小田さんが出づらそうにしながら目録をゆりやんさんに手渡す一方で、堤社長は棒立ちで壇上に留まらざるを得ない状況に。結局、堤社長が無料会員券を渡すことが出来たのは、ゆりやんさんの1本目のネタ披露のリプレイが流れた後のことだった。
これら、最後までトラブルに見舞われた2021年のR-1グランプリに対しては、前述のものの他にも「R-1ぐだぐだ過ぎるよ。途中でみてられなくなってチャンネルかえた。優勝者だけみたけど、最後までぐだぐだ。凄く残念です」といったツイートが噴出するなど、視聴者からの不満が続々。また、時間が足りなくなったのか、優勝決定後の審査員の講評部分はなく、どこか駆け足のまま番組は終了。これら、終始グダグダ感が拭えなかった2021年のR-1グランプリには、「今年のぐだぐだR1グランプリの制作サイドに一言 なんそれ!」といった声が上がるなど、視聴者にとってはフラストレーションが溜まる生放送になってしまったようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)