マウスは「光る」から「軽量化」へ
「『光るものがゲーミング』という風に認識されることが多いかと思いますが、ゲーミング機器のトレンドも日々、変わってきています。例えば今ゲーミングのマウスについては非常に軽量化が進んでいます」
eスポーツが盛り上がり大会や配信文化が広がる中で、さまざまなカラーに光る「RGB機能」が搭載されたマウスが注目を集めていた。ただ、現在ソフマップAKIBA2号店で人気のゲーミングマウスは、光らないタイプだ。
藪田さんはロジクール社製の「PRO X SUPERLIGHT ワイヤレス ゲーミングマウス」を紹介した。その重量はなんと63グラムしかない。
「これはうちには限らず、ものすごく売れている商品です。しかし、いわゆる光る機能『RGB機能』はついていません。軽量化を優先するために、なくなっていったんですね」
藪田さんは「ゲームのトレンドがゲーミングデバイスの在り方も変える」と指摘する。
例えば、リーグ・オブ・レジェンズのような「ストラテジーゲーム」、ファイナルファンタジーシリーズのような「ロールプレイングゲーム(RPG)」が大流行した2000年代は、色々な機能を割り振ることができるも多ボタン式のマウスや、細かな動きを正確に感知させるために重量を変えられるマウスが脚光を浴びた。
しかし現在は「FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)」が台頭してきた。自身が操作するキャラクターの視線でシューティングを行うゲームで、自身の手とカーソルの動きが近く、大きな手の動きを感知できるものが求められた。その中で、長時間のプレイも楽しめる軽量のマウスが人気を博してきた。