宝塚歌劇団は2021年3月1日、インターネット上における出演者やスタッフへの誹謗中傷について「出演者やスタッフが万全な状態で公演に邁進できない事態になりかねない状況は大変遺憾であり、非常に危惧すべき状況」にあると発表、「法的措置を検討」する可能性にも言及した。
劇団からネット上のファンのマナーについて声明が発せられるのは異例であり、法的措置にまで踏み込んだ。
「事実ではない情報をもとに、非難、攻撃」
3月1日に宝塚歌劇公式ホームページに掲載された内容では、ネット上で以下の行為を確認していると言明した。
「特定の出演者やスタッフを名指しのうえ、事実ではない情報をもとに、非難、攻撃をすること」
「特定の出演者やスタッフの技量、成果物その他に対し、本人を傷付ける意図を持って、批評や個人的感想を超えた言葉で攻撃すること」
「特定の出演者の人事情報について、あたかも事実であるかのような表現を使い、事実ではない情報を拡散すること」
そして今後、このような行為に対しては法的措置の検討や発信者開示請求の可能性にも言及し、「特定の個人を攻撃するような行為によって、出演者やスタッフが万全な状態で公演に邁進できない事態になりかねない状況は大変遺憾であり、非常に危惧すべき状況であると考えております」としている。
ファンの反応はおおむねこの声明を歓迎しているが、「自分がひいきにしてるジェンヌさんが、トップスター、娘約トップ(原文ママ)に抜擢されなかった時には、代わりに選出されたトップスター、娘約トップをケチョンケチョンに貶す人もいるしね」「個人的な憶測や推測を、さも真実のように書き込む人が多いですからね これらの書き込みをナゼだか信じこんで劇場内でまわりに吹聴してしまう人も多いし...」「『裏垢』と名乗り『言いたいことをいう』と言って特定のジェンヌを誹謗中傷するアカウントが大量にあるの異常だよ」など、一枚岩ではない様々な反応が見られる。