地元の魅力「ありふれた光景」で伝えたい SNSで連日話題の写真家が、カメラを通して見つけたもの

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「『バズる』ことはもちろん嬉しいです。でも...」

   自身のスタイルを見つけて以降、Akineさんは「夏の田舎道」や「夕暮れ時の街並み」など、「何気ないまちの景色」を捉えた写真を積極的に投稿するようになる。中でも「一番思い入れがある」と語ったのが、20年6月2日に投稿した「標識」を写した一枚(記事トップの写真)。古びた赤い標識と、鮮やかな夏の青空とのコントラストが印象的だ。

Akineさんが「一番思い入れがある」と語った標識の写真。写真集の表紙にも使われている
Akineさんが「一番思い入れがある」と語った標識の写真。写真集の表紙にも使われている

   今回発売された写真集の表紙に起用されているこの写真について、Akineさんは「基本的に『定番の撮影スポット』には行かず、ありふれた、何気ない風景を撮りたいと思って活動をしています。この写真も『何気ない』けれど、どこか惹かれるところがありますね」と話す。

   この「標識」の写真を含む6月2日の投稿は、自身最高の8万5000件のリツイート、40万件のいいねを記録。ツイッター上で名が知れ渡るきっかけとなった。ただ、一度大きく「バズる」と、数字にとらわれてしまいがちなSNSの世界。それでも、Akineさんは「ある程度のクオリティは大事にしたいですが、数字だけに囚われるのはよくないと感じています」と語る。

「『バズる』ことはもちろん嬉しいです。でも、自分の世界観を大事にしていきたい、というのが一番の思いです」
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