「踏切は、小さな子供も通るので、小学校低学年でも分かるようにした」
また、貼り紙の文面や電車などのイラストについて、ネット上で同じものが見つかったとして、これらを使ったのではないかとの指摘もあった。
貼り紙があった安満第3踏切は、歩行者など向けの狭い踏切で、本線の自動踏切のほか、電車区の車両基地に向かう北側の線路の前には、手でバーを開ける手動踏切がある。鉄道ファンの間では、よく知られているようで、ブログなどで、電車がストレートに走ってくる姿がよく撮れるなどといくつか紹介されていた。
写真を投稿した「芥川快速」さんは3月5日、J-CASTニュースの取材に対し、貼り紙は自動踏切と手動踏切の間の数メートルの通路のフェンスに2枚貼ってあったのを4日に見つけたと明かした。
貼り紙で撮り鉄などにあてたとみられる内容については、こう指摘した。
「一部のマナー悪い鉄オタが線路の間やら鉄道会社の敷地はいって撮ってるのが炎上してるはたまに見ます。他人の家や駐車場入ったのもきっとあると思います」
踏切の北側でカメラ持っていると、踏切から離れていても電車区の職員から注意されて排除されたという。その理由については、「遮断棒からはみ出して撮ってる人が居たりするから撮影禁止にしたんだと思います」とした。
貼り紙について、JR西日本近畿統括本部の広報は5日、貼り紙でも名前が挙げられていたグループ会社の社員が貼ったことを取材に認めた。この社員が上司に相談して、JR西日本の車両所の担当者に持ち掛け、両社の合意の下で貼り紙を出したという。
ひらがなだけの貼り紙をなぜ出したのかの経緯については、次のように説明した。
「踏切は、小さな子供も通ったりします。ケガなどをしないよう安全確保のため、小学校低学年の児童などでも分かるよう、ひらがなにしました。大人も含めた広い世代に受け入れやすい表現にしたもので、決して鉄道ファンをけなしたりバカにしたりするものではありません」
貼り紙は、3月に入って、この踏切だけに出したそうだ。
ただ、そこにあったネット上のイラストなどは、著作権に抵触する恐れもあるため、5日午前中に貼り紙をすべて撤去したとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)