東日本大震災から10年を迎えるにあたり、宮城県のプロスポーツチームなどが共同で実施しているプロジェクトの実行委員会が、2021年2月24日にツイッター上に投稿した卓球元日本代表・福原愛さんによるメッセージ動画付きのツイートを削除していたことがわかった。
プロジェクト実行委員会の構成団体の一つである仙台市スポーツ振興事業団の担当者は21年3月5日、J-CASTニュースの取材に対し、削除の事実を認めたうえで、「主催者上の企画で見られなくなっている」と説明。福原さんの不倫報道との関連性については「報道が理由ではない」と否定した。
「スポーツを通じて誰かの力になりたい」
「スポーツのちからで未来にひかりを」と題したプロジェクトは、震災から10年となる2021年3月11日、仙台市内の会場で「追悼」や「鎮魂」「未来への希望」の想いを込めたキャンドルライトを燈し、東北ゆかりのアスリートの言葉を発信する、というものだ。プロジェクトの実行委員会はプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスやサッカーJ1・ベガルタ仙台など、宮城県仙台市のプロスポーツチームを中心に構成されている。
実行委員会はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で資金を募集。YouTube、ツイッター、インスタグラムを通じ、東北と縁のあるスポーツ関係者によるメッセージ動画を公開し、支援を呼びかけていた。実行委員会の公式ツイッターは、2月21日に楽天の銀次選手(岩手県出身)、2月28日にJ2・ジュビロ磐田の今野泰幸選手(仙台市出身)のメッセージ動画とともに、支援を呼びかけるツイートを投稿している。
2月24日には仙台市出身の福原さんによるメッセージ動画付きのツイートを投稿。福原さんは動画で「私はこれからもずっと、スポーツを通じて誰かの力になりたいと思っています」と思いを語っていた。この投稿を同日、福原さんも自身のツイッターで引用リツイートしていた。しかし後日、委員会のツイート自体が見られなくなってしまった。