携帯大手3社の割安な新プランの発表を受け、複数の音楽プロダクションがアーティストらのファンクラブ(FC)会員向けに注意喚起を行っている。
新プランへ乗り換える場合、自動的に退会となる可能性があるとし、必要な手続きを呼びかけている。
ソフトバンク→LINEMO、ドコモ→ahamoは注意
携帯大手3社が割安のオンライン専用プランを相次いで発表した。NTTドコモは「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」、KDDI(au)は「povo(ポヴォ)」というサービス名で、順次展開していく。
ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」、ミュージシャンの吉井和哉さん、男性アイドルグループ「JO1」、歌謡グループ「純烈」などのアーティスト公式サイトでは、「3キャリアの新料金プランをご検討中のお客様へ」などと題した同様の注意喚起文が掲載されている。
THE YELLOW MONKEYの2021年3月4日のファンクラブ会員向けの発表では、登録している決済手段およびメールアドレスを確認するよう促している。
ドコモ契約者が決済に「spモード コンテンツ決済サービス(docomo spモード決済)」を利用している場合、「ahamo」では同サービスが使えないため、「月額利用料金の決済を行うことができなくなり、自動的に退会となります」という。
ソフトバンクからLINEMOに移行する人も注意すべきだという。LINEMOでは21年4月中旬以降、キャリア決済「ソフトバンクまとめて支払い」に対応予定だが、「『SoftBank』から『LINEMO』へ移行されますと、キャリア契約に変更が生じ、『ソフトバンクまとめて支払い』の継続課金登録はすべて解約」され、こちらも自動退会となってしまう。
そのため、いずれかのサービスを利用していて、新プランに乗り換える場合、事前にほかの決済方法・コースへ変更しなくてはいけない。
「auかんたん決済」は、「povo」でも引き続き利用でき、「現在当サイトのご登録に『auかんたん決済』をご利用されているお客様が『povo』にご変更された場合でも、決済登録は継続し、引き続きサイトをご利用いただけます」と設定は不要だとする。
ただし、「『povo』のサービス内容については現時点で未確定な点が多く、今後、ご変更となる可能性がございます。あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。※ご変更時には、別途ご案内させていただきます」とも付け加える。