森田健作知事の任期満了に伴う千葉県知事選(2021年3月21日投開票)が3月4日に告示され、前千葉市長の熊谷俊人氏ら8人が立候補したことが、各紙で報じられた。
過激な政見放送で知られる後藤輝樹氏、マスクをつけない「クラスターフェス」を主催した平塚正幸氏なども候補者に名を連ねた。
大幅な「前倒し」挑戦の後藤氏
報道によると、立候補したのは、立憲民主党県連が支援する前千葉市長の熊谷俊人氏(43)、政治活動家の後藤輝樹氏(38)、医師の加藤健一郎氏(71)、元予備校講師で共産党推薦の金光理恵氏(57)、元県立高校長の皆川真一郎氏(66)、前自民党県議で自民党推薦の関政幸氏(41)、「国民主権党」党首の平塚正幸氏(39)、人材派遣会社長の河合悠祐氏(40)の8人(届出順)。いずれも新人だ。
立候補が明らかになるや、ツイッターのトレンドワードに入るなどインターネット上で注目されたのが後藤氏だ。後藤氏は都知事選に16年、20年と二期連続で出馬。いずれの期にも「過激な言葉」を使った政見放送を行い、物議を醸した。後藤氏は20年12月のJ-CASTニュースのインタビューに対し、「来年で言うなら......葛飾区議選(21年11月12日任期満了)とか、出られたら出たいですね」と意欲を示していたが、大幅な前倒しでの選挙挑戦となった。
平塚氏も後藤氏と同じ、昨年の都知事選に出馬した一人だ。都知事選では「コロナはただの風邪」をキャッチフレーズに、「新しい生活様式」の反対を訴えた。同年夏には「マスク必要なし」「ソーシャルディスタンス必要なし」などの条件を掲げた「クラスターフェス」を東京・渋谷駅前で実施し、批判を集めた。
「ダークホース」的存在と言えそうなのが、「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」から出馬した河合氏だ。京都大学総合人間学部卒という経歴を持ち、現在は人材派遣会社社長、ユーチューバーとして活動。ピエロのような白塗りメイクが特徴で、2月17日の立候補記者会見では、千葉県内全域を「テーマパーク化」するという公約を表明している。
千葉県知事選は3月21日投開票で、千葉市長選とのダブル選になる。