「血液製剤の安定供給のためには、継続した献血協力が不可欠」
日赤の血液事業本部広報は3月4日、次のように取材にコメントした。
「新型コロナワクチン接種後の献血につきましては、国の審議会において、各国の知見や血液製剤の安定供給への影響等が検討されています。
献血受入基準については、国から基準が示されるまでの間は、接種した方の献血はご遠慮いただくこととしていますが、広く一般の方へ接種が開始されるまでに、基準が決定する予定です。
また、国内でのワクチン接種の進捗や献血受入れ基準も定かでないことから、現状では、血液の過不足等の見込みについてはお示しいたしかねます。
なお、当社では、全国を7つのブロックに分けた広域需給管理体制によって、滞りなく医療機関に輸血用血液をお届けできており、現在、逼迫しているということはありません。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染が続いているなか、有効期間のある輸血用血液製剤を安定的に医療機関へお届けするためには、継続した献血協力が不可欠です。 輸血用血液を必要としている患者さんの命を守るため、お一人でも多くの方に献血協力をいただけるよう呼びかけており、献血される方が一時期に集中することによる密集や密接を避けるため、また、日々必要な血液を安定的に確保するために献血における事前予約をお願いしています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)