厚労省「4月か5月には、接種後献血の基準を示したい」
日本での献血については、コロナ禍が拡大する中で、企業や学校での集団献血が少なくなって、一時危機的な状況になったと報じられている。
東京都赤十字血液センターの公式サイトで、2月26日~3月4日の献血状況を見ると、200、400ミリリットルの献血では「安心です」の表示が多い。しかし、成分献血では全血液型で「非常に困っています」となっており、依然として供給面で不安が残る状態だ。
厚労省では、接種後どのくらいの期間で献血できるかの基準作りを進めているが、現在の状況について、血液対策課の担当者が3月3日、J-CASTニュースの取材にこう説明した。
「国立感染症研究所の研究班に知見を求めており、2月24日に血液事業部会の運営委員会で、コロナワクチンの接種後、4週間は献血を制限するのが適当ではないかとの見解が示されました。これを元に再度検討することになります。研究班の成果を踏まえ、早ければ、4月か5月には検討した結果を示したいと考えています」
一般の接種が始まれば、一度に多くの人がワクチンを打って献血できなくなる事態も考えられるが、このことへの対応についてはこう話す。
「昨年の2、3月のように、多くの人が献血しなくなるのは困ります。対策を主に行うのは、日赤になりますが、我々としても、都道府県に協力依頼をするなどの対応を考えています」