ロックバンド「Official髭男dism」のボーカル・藤原聡さんは2021年3月2日昼にラジオ番組に出演し、銀行員とバンド活動を両立していた下積み時代を語った。
藤原さんがバンド活動を本格化させてからは「一度も訪れたことがない」と話すほど「しんどい」と感じた、銀行員時代の苦労エピソードとは。
「資格を取らなきゃいけなくて...」
Official髭男dismは12年、島根県にゆかりのあるメンバー4人で結成。18年にシングル「ノーダウト」でメジャーデビューを果たし、19年には映画主題歌にも起用された「Pretender」が大ヒットした。去年まで2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場するなど、日本を代表するバンドとして活躍している。
ボーカルの藤原さんは、大学卒業後に地元の銀行へ就職。銀行員との「二足のわらじ」でバンド活動を続けていたエピソードは、ファンの間でよく知られている。そんな藤原さんは3月2日昼放送のラジオ番組『ディア・フレンズ』(TOKYO FM)に、ドラムスの松浦匡希さんとともにリモート出演。パーソナリティーの坂本美雨さんから「よく頑張ったと思う時期」を聞かれると、藤原さんは「社会人とバンドを両立していた時期」と話した。
「もう6年くらい前の話なんですけど、東京に出てくる前ですね。朝から夕方まで地元の銀行で働いて、その後に曲を作ったりバンドの活動をしたりとかしていた」
「(仕事のために)資格を取らなきゃいけなくて。ファイナンシャルプランナーとか。いつも資格試験の勉強をしながら仕事して、バンドして、みたいな感じだった。睡眠時間も切り詰めながらやっていたので、それよりしんどいタイミングは、ミュージシャン、バンド一本になってからは一度も訪れたことがないような気がしています」
ただ、藤原さんはこの経験を前向きにとらえているようだ。
「時間のない中で何をどう、効率的に勉強したらいいか、みたいなことは、そこから学んだものが(今に)生かされているかも、なんてのはありますけど。一番は『あんなにしんどいことをやっていたんだから、どれだけ忙しくても平気だろう』となるのが、いいことかもしれませんね。乗り越えた過去があると自信になるというのは、本当にそうなんだな、というのは思いますね」