お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さん(48)に対する世間の風向きが変わってきた。そのきっかけはもちろん、本人の豊洲市場でのアルバイトだ。
渡部さんが同所で働いていることは2021年2月20日に日刊大衆が報じ、その後22日にはスポーツニッポンも報道した。これらの報道が出た時点では、ネット上には「豊洲市場で働くことが禊ぎになるの?」といったツイートが続出するなど、相変わらず不倫による活動自粛中の渡部さんへの世論は強硬なものだった。だが、その後、空気は少しずつ変わり始めているのだ。
「もう許してやれや」「いつまでも彼の過ちを攻める事はない」
25日には女性セブンが市場関係者の話として、ウニを並べる姿が「サマになっていた」と語っていたと報じたほか、同日の「週刊文春」は、渡部さんが働く市場内の魚の卸売り店の社長から聞いた話として「こんなに一生懸命やると思わなかった」と、その働きぶりを評価していたと報じた。これらの報道に対し、ネット上では「もう許してやれや」「いつまでも彼の過ちを攻める事はない。反省の顕著さは認めるべきだ。復帰だって反対ではない」(原文ママ)といったツイートが出始めるなど、徐々に、渡部さんに同情的な声が出始めて来たのだ。
ただ、週刊文春の報道では併せて、その労働が「週1で1日8時間」であるとも伝えられていた。このため、「渡部って毎日豊洲でバイトしてるのかと思ったら週に一日だけかよ ただのバイトしてますってポーズじゃん」といった厳しいツイートが散見されたことも事実だ。
「さすがに気の毒だわ」
ただ、その後も渡部さんに対する世論は軟化の兆候を見せている。3月2日発売の女性自身(3月16日号)は、渡部さんについて芸能関係者からの話として、「市場の関係者から『もう来ないで』と言われているそうです」との情報を伝えている。渡部さんの現状ははっきりしないながらも、このニュースを見たとするユーザーからは「豊洲出禁はさすがに可哀想」「さすがに気の毒だわ」といったツイートが続々と上がっており、さらなる同情が広がっている状況だ。
これらのツイートには、「さすがに」という単語を含むものも少なくなく、芸能活動の休止の原因はあくまで渡部さんにあるとしている点では共通している。ただ、それでも報道内容を受けて併せて上がっているのは、「今回ばかりは渡部は何も悪くない」と、騒ぎが拡大した結果、渡部さんが就労の機会を奪われようとしていることを憐れむ声であり、これまでにはなかった動きだ。これらの他にも同様のツイートは相次いでおり、渡部さんへの同情が広がっているのが分かる。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)