「選挙前の野党の指導者としては、ちょっと心得違い」との指摘も
実際に、立憲支持者の受け止め方も複雑だ。山口二郎・法政大教授は2月23日収録の動画番組「デモクラシータイムス」の中で、西日本新聞のインタビューについて
「これね、ネットではすごく評判が悪いんですよ。『枝野は脱原発本気でやんないのか!』みたいな。批判する声がネットにあふれかえっちゃってて...。私は、ひたすら擁護。そりゃねぇ、『脱原発はそんなに簡単じゃないんだよ』、ということを枝野さんは言っているわけ」
などと枝野氏の意図を代弁。一方で、枝野氏の慎重な表現には、もどかしさものぞかせた。
「『色々難しい前提があるけど変えたい』というのと『是非変えたい。だけどこれこれ、こういう難しいハードルがある。それを乗り越える』。どっちの言い方をするのが政治家なのか、っていう...。枝野さんは今やっぱり、『色々難しいことがいっぱいありますよ、だけど私は方向性として変えていきたい』。誠にその何というか、リザーブド(reserved)というか、留保をたくさん置いた言い方をしているわけなんですが...、これはやっぱり選挙前の野党の指導者としては、ちょっと心得違い」
路線の違いが指摘されていた国民民主党の玉木雄一郎代表は2月18日の記者会見で、
「ある意味、非常に現実的な発言、提案をなさっているので、その意味では、我が党の考えにかなり近い考えをおっしゃっている気がする」
と話し、インタビューでの発言を歓迎している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)