「何も変わっておらず、何もブレていない」
枝野氏は2月26日の定例会見で、原発について「やめ始める」「やめ終わる」という表現を使いながら、「やめる」という方針は一貫していることを強調した。
記者が
「ここで確認したいのは、政権の座についても、今稼働している原発を止めることは難しい、ということなのか」
などと質問している途中、枝野氏が割って入る形で「そんなこと全く言ってません」。その上で、次のように話した。
「我々が政権を取れば原発をやめる、ということについて、明確に始める。ただし、原発をやめる、原発をゼロにするというゴールはどこかと言ったら、実は100年単位。廃炉が終わって使用済み核燃料がどこかに安定的に保管されて初めて原発をやめた、と言える。やめ始めるが、実際にやめ終わるには大変な作業がいる。まず大きなハードルは使用済み核燃料だと思っているし、廃炉だって簡単に作業ができるとは限らない、福島に限らず。従って、やめ終わるには大変な、簡単じゃない、いろんなハードルがありますよ、と申し上げている。これは一貫して、ずっと申し上げている」
党内から様々な声が出ていることについては、枝野氏は「何も変わっておらず、何もブレていない」とする一方で、原発をなくすまでのスケジュール感の説明には苦慮することになりそうだ。
「色々な受け止めがあり得るんだろうなぁ、党内外で...ということは思うし、誤解をされないように注意しないといけないと思うのが半分と、でも誤解を恐れず、言っていかなきゃいけない。『何か宣言をすれば原発はゼロになる』と勘違いをしていらっしゃる方も、党の外にはいらっしゃるというのは、この間の反応で感じているので、『そういう話じゃないですよ』『相当、やめ始めてからが大変なことなんだ』というのは、共有していただかないと...、『政権を取ったのに、稼働はしないでしょうが廃炉は進まないじゃないか』と言われても、そんな簡単な話じゃないですよね、ということは、それはやっぱり誤解を恐れずに発信しなきゃいけないと思っているので、そこのバランスを取っていきたい」