話題のアニメ「PUI PUI モルカー」(テレビ東京系)がついに自動車雑誌「ベストカー」(講談社)にまで登場した。
2021年2月26日発売の「ベストカー」(3月26日号)の中で「今、テレビアニメで人気沸騰中!『PUI PUI モルカー』の世界」という特集記事が設けられた。
「モルカーは基本的にAWD車である」
「PUI PUI モルカー」は、自動車がモルモットになった「モルカー」の可愛さでブームのショートアニメ。
作品の世界観をおさらいすると、現実の自動車が全てモルカーに置きかわり、パトカーやゴミ収集車までモルカーになっている。モデルがモルモットであるから人が乗れるものの自分の意志を持って鳴き声を発し、食事も排泄もする。
3ページにわたる「ベストカー」の特集では、モルカーの機能について「モルカーは基本的にAWD車である」と真面目に分析、作品解説やプロデューサーへのインタビューも行っている。 J-CASTニュースは2月26日、ベストカー編集部に特集を打った意図を聞いた。
取材に応じたのは、実際に企画編集にあたった担当者。聞けば、特集のきっかけは「ベストカー」のあるカメラマンの1歳の娘が「PUI PUI モルカー」に熱中していたことだった。
「ベストカー」のコンセプトは「自動車をコアとしたエンタメ誌」で、カーマニアはもとよりその家族などライト層にも読んでもらえるよう、自動車業界周辺のトピックも記事にしている。
「一見子ども向けなのに、大人が見ても...」
アニメを見てみた担当者も
「ゾンビが登場したりする展開は衝撃的でした。一見子ども向けなのに、大人が見てもよくできていると思います」
と興味を持ち始めて企画が進んだそうだ。「ベストカー」のコア読者層の高齢化が課題だったところに、子どもにも人気の「PUI PUI モルカー」特集で、家族で楽しめる誌面を狙った。
モルカーもある意味「話題の新車」というわけで、自動車業界の視点から作品の面白さに迫り、ドライバーのマナーといった現実のトピックともリンクしている。全12話の本作も残り4話、自動車業界に波及してブームは続くだろうか。