「やはり兼務は無理があった」 全柔連パワハラ問題が浮き彫りにした、JOC山下会長の「力量」

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「軸足がオリンピックに傾くのは仕方がない」

   山下会長がJOC会長に就任した当初から全柔連会長との兼務ついて関係者から不安視する向きもあった。ただでさえ激務とされる五輪ホスト国のJOC会長と全柔連会長が同時に務まるのか。周囲ではこのような声がささやかれていたが、図らずも今回のパワハラ騒動によって山下会長の「力量」が浮き彫りになった。

   柔道界では2013年、当時女子の日本代表を指導していた監督、コーチらによる暴力的指導、パワハラ問題が発覚。五輪出場経験を持つ選手を含む国内のトップ15選手が、JOCに文章で告発し実態が明らかになった。当時、全柔連の理事だった山下会長は「暴力根絶宣言」の責任者として改革を推し進め、その後、全柔連のトップに上り詰めた。

   今回の一連の騒動を受けJOC関係者は「やはりJOC会長との兼務は無理があったと思う。軸足がオリンピックに傾くのは仕方がない。それにしても森さんの一件で山下さんのリーダーシップが問われている状況でもあるので今回の騒動はイメージ的に良くない。JOC会長としてここは踏ん張りどころでしょう」と指摘した。

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