教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんが、小学校の「あだ名禁止」について、禁止反対派の有名人が多いことに驚きを明かした。
メディアで取り上げられるなどして現在注目されている小学校のあだ名禁止への是非。あだ名をきっかけにいじめが広がることを懸念し、禁止する学校が増えているというものの、学校側の厳しい規制に対する疑問の声も広がっている。
「かなり気楽にさん付け批判しておられる」
尾木さんはあだ名禁止問題について、2021年2月24日に投稿したブログの中で、
「あだ名は本人の自己申告制が1番いいのではないでしょうか?」
と提案していた尾木さん。2月25日に再びブログを更新し、
「本当にいわゆる有名人の方々のあだ名の禁止さん付け強要反対論の多いことに驚きです」
「現場の実態とかけ離れているのでかなり気楽にさん付け批判しておられるように思います」
と、ワイドショーなどで芸能人コメンテーターから出る「さん」付け反対意見を疑問視した。尾木さんは、
「ご本人がかっていじめの加害者であった場合」
「地元の公立小中高出身じゃない場合 同じ公立でも国立や県立、進学校出身の場合」
の2つを挙げ、
「これらの場合は現在の一般的な公立学校でのいじめやトラブルの実態についてはよくわからなくて、いわゆる『理想』を語ってくださっているような気がします」
と厳しく指摘した。尾木さんはそうした意見について、
「随分意識の乖離が拡大しているなと思います」
と危機感を示している。
その上で尾木さんは、
「もちろん理想を求めるのが教育です 新しい歴史を築く力つけるのが教育の役割です」
「だから大いに理想を語るべき責任が私たち大人には期待されていると思います」
と教育者の立場からつづり、
「あだ名でいじめられて自殺した多くの被害者の子どもたちのこと考えると胸が苦しくなります」
「辛いですね」
と想いを明かしていた。