モンスター田嶋と出光が組んだ 超小型EVの潜在力とは

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リサイクルシステムの開発も

   他方、出光興産はこれまで岐阜県飛騨市、高山市、千葉県館山市、南房総市で超小型EVの実証実験を行い、女優の長澤まさみさんが登場するテレビCMなどで紹介してきた。2年間の実験の結果、地方都市などでは日々の買い物や子供の送迎などで「自転車や原付バイクに代わる安全な移動手段に対するニーズがあることがわかった」という。軽自動車が生活の足として普及しているが、運転経験が浅いドライバーや高齢者など運転に不安をもつ層があるということだ。

   そこで、出光タジマEVは、既存の軽自動車より一回り小さく、小回りがきいて最高時速60キロ以下の低速で走行する超小型EVに狙いをつけた。「運転に不安を感じる高齢者や運転に不慣れな層にも安心して利用してもらえる」と説明する。超小型ながらも乗車定員を軽と同じ4人とし、超小型EV全体で年間100万台の需要を見込んでいるというから、驚きだ。

   出光タジマEVは超小型EVの開発・販売だけでなく、(1)車載ソーラーや次世代バッテリーの採用(2)自動運転開発(3)新たなサブスクリプション(定額サービス)やカーシェアモデルの展開(4)MaaS(さまざまな形態の輸送サービスを統合して一つのサービスとして運用すること)に関するデジタルプラットフォームの構築(5)リサイクルシステムの開発――なども進めるという。

   いずれも出光興産が狙う脱石油のビジネスモデルで、「モンスター田嶋」と組み、狙い通りの開発が進むか注目される。

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