お笑い芸人の宮迫博之さん（50）が2021年2月23日にYouTubeアカウント「宮迫ですッ！」で公開した動画がネット上で話題になっている。
タイトルは「報道を受けて皆様にお伝えしたいことがあります」で、内容は自身のファンに対して自制を呼びかけるものだ。
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宮迫博之さん（2015年撮影）
「僕の......ファンなんですかね」「心ないことを言う方がたくさんいる」
動画序盤で宮迫さんは、自身に関する騒動が起きていると説明。「『関西の番組での方で、（宮迫が）こんなことを言われた』っていうのがニュースになってしまいまして」と明かしつつ、「もちろん、それは誤解なんです」として、
「番組で（そのことを）しゃべられた人とは、ちゃんとLINEでやり取りをして、そこの誤解は解けて、（懸案は）何にもなくなったんですけど」
と語った。
宮迫さんは続けて、
「僕の......ファンなんですかね。ファンの方々が、その話をした方の（アカウントの）コメント欄に飛んで行って、心ないことを言う方がたくさんいるようだという話を聞きまして」
と説明。併せて、「中には辛辣なこと、的外れなことで怒っていらっしゃる方もいると聞いたんで......やめましょう、そういうこと」とも発言した。
今田さんを中傷する書き込みも
どうやらこれは、お笑い芸人の今田耕司さん（54）についてファンに自制を求める動画のようだ。
今田さんは2月20日に「特盛！よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」（読売テレビ）に出演した際に、吉本興業への復帰を目指しているとされる宮迫さんについて、「できることなら戻れるようにしたいけど、そこの心を折られるというか」などと厳しい発言をしていた。
この発言を良しとしない一部の宮迫さんのファンが、今田さんのYouTubeアカウント「今ちゃんねる。」に、「影響力ある人が情報の一部分だけで発言するのは先輩として如何なものでしょう」といった書き込みをするなど、荒らしコメントを投稿していたのだ。
宮迫さんの意思に関係なく、それこそ「暴発」してしまった一部の宮迫ファンたち。今田さんのYouTubeアカウントには上記のものの他にも今田さんを中傷する書き込みが多数なされており、相当数の「信者」が動いたことが伺える。
宮迫さんが先述の動画で荒らし行為を控えるように呼びかけた後も、今田さんを批判するようなコメントは続いている。
それにしても、宮迫さんに「頼まれてもいない」のにわざわざ攻撃を行う狂信的なファンは、一体何を思って荒らし行為を行っているのだろうか。そこで、J-CASTニュース編集部はITジャーナリストの井上トシユキ氏に意見を聞いた。
最初に動いたのはコアなファンだが、それ以降は...
まず、今田さんのアカウントに荒らし行為を行ったユーザーがどのような層であるかについて聞いてみた。
「最初に動いたのは宮迫さんのコアなファン、その後は浮動票とも言えるライトなファン、あとは『祭り』の参加者と思われます。
それなりに今田さんのアカウントに書き込みが行われているところからして、『ファンの一部が動いただけでこんなに荒らされるのか！』と思うかもしれませんが、実際には5chの『祭り』のような参加者も多数含まれていると思われます」
次に、その動機については、
「宮迫さんのファンでもないのに荒らし行為に参加している人々の動機としては、日頃の鬱憤晴らしが目的で参加しているという側面はあると思います。
また、これは仮定の話になりますが、もし、宮迫さんのYouTubeアカウントのコメント欄にオンラインサロンのような雰囲気が漂っていたのだとしたら、忠誠競争が発生していた可能性は否定できません」
と分析。最後に、コアなファンが暴発するのを防ぐ手立てはあるのかとの質問には、次のように話した。
「近年、芸能人の皆さんは以前よりもかなり気を付けてSNS上での情報発信を行っています。それでも、今回のように信者が勝手に『忖度』して動いてしまう例は現に発生していますので、事前に止めるのはなかなか難しいのが実情です。手立てがあるとするなら、とにかく『刺激になりそうなことはSNS上では言わない』ということぐらいしかないでしょう」
（J-CASTニュース編集部 坂下朋永）