「迅速な企業努力を高く評価する」
さっそく1月28日にオリエンタルランドの目標株価を1万8800円から1万9100円に引き上げたのが野村証券。10~12月期は51億円の営業赤字と予想していた野村にはサプライズとなったようだ。
「オペレーションの効率化、ゲストの満足性及び安全性の向上、単価の引き上げなど、迅速な企業努力を高く評価する」「ポジティブな決算だった」と記した。ただ、1~3月期は緊急事態宣言の再発令によって入場制限を強化しているため、野村としては197億円の営業赤字を予想している。
目標株価を2月8日に1万4500円から1万5600円に引き上げたSMBC日興証券も「オペレーション効率化によるコスト抑制などが確認された良好な決算」と評価し、
「(1月以降再び入場制限を強化するなど)コロナ前までの回復には時間を要するが、中期成長期待は変わらない」
「年度末に発表されるとみられる中期戦略、特にゲスト単価向上策やデジタル戦略に注目したい」
と成長力への期待を示した。
富士急行も2月3日発表の2020年10~12月期連結決算で最終黒字を確保した。こちらは「GoToトラベル」の恩恵があったとはいえ、黒字を市場は評価している。1月以降は「GoToトラベル」停止と緊急事態宣言の影響を受けるが、テーマパーク銘柄としてオリエンタルランドと同様の値動きをすることが多く、投資家の買いを集めたようだ。