「下町感」味わえる野方、買い物環境改善の所沢
まず鳴海さんがあげたのが、西武新宿線の「野方」(東京都中野区)だ。北は練馬駅、南は高円寺駅に挟まれたエリアにある。駅は各駅停車しか止まらないが、ターミナルの西武新宿までは15分程度でアクセスできる。駅前には大型店こそないものの、商店街沿いに多くの飲食チェーンが立地。「地元密着」な惣菜店や居酒屋、ディープな雰囲気のアーケード街「野方文化マーケット」などがあり、賑わいを見せている。鳴海さんは「家賃も23区内では⽐較的お値打ち感がある。駅の南側を中心に商店街が広がり、『下町感』を⼿軽に味わいたい⽅にはオススメです」と話す。
続いて埼玉方面であげたのが、西武新宿線と西武池袋線が交わる「所沢」(埼玉県所沢市)。昨年9月には約120店舗を超える大型の駅ビル「グランエミオ所沢」の第Ⅱ期が開業し、地味なイメージだった駅は華やかに変貌を遂げた。
駅西口には西武百貨店などが出店する「ワルツ所沢」、複数の大型専門店が入る「TOCOTOCOSQUARE(トコトコスクエア)」もあり、2つをつなぐ「プロペ通り商店街」は多くの人が行き交っている。付近ではタワーマンションを含む大規模な再開発計画が進行中で、さらなる発展も期待される。埼玉県内ということだけあり、家賃も都内と比べると安いのが特徴だ。鳴海さんは街の魅力について、次のように語る。
「ここ1年の間で⼤型施設の開業・改装が相次ぎ、買い物環境が⼤きく改善されました。交通アクセスについても、⻄武新宿線、池袋線の2 路線があるので、万が⼀どちらかが⽌まった時も安⼼です。30 分程度でJR山手線のターミナル駅まで出られる『意外な近さ』も魅⼒だと思います」