ハワイとオーストラリアの間にある小さな島国「ナウル共和国」が、「太平洋の島国の名を国旗で当てて」とツイートしたところ、様々な回答が寄せられ反響を呼んでいる。
「日本と国交があり、友好関係にある14の太平洋島嶼国の国旗。一つでも国名がわかる方はリツイートとフォローのご協力をお願いしてもよろしいでしょうか」
20年10月に政府観光局日本事務所を開設し、日本語公式ツイーターも始める
ナウル共和国の政府観光局は2021年2月21日、日本語の公式ツイッター上でこう呼びかけて、14の国旗の絵文字を3列に並べた。
すると、2000以上もリツイートされ、140以上のリプライが届くほどの反響を集め、回答が続々と寄せられている。
「難しい... どれがナウルかも分からない」との声もあったものの、いくつかは分かるとして、「パラオだけは普通にわかりましたw」「パプアニューギニア!」といった回答があった。中には、「全部知ってますよ!」として、国名を次々に挙げる人もいた。
実は、1列目の1つは、アカウント名にもあるナウルの国旗だ。さらに、これ以外の国旗と国名についても「トンガとフィジーは観光しました」「1つでも多くわかるように勉強しておきます」といった声が寄せられている。
ナウル共和国では、20年10月に政府観光局日本事務所を開設するとともに、ツイッターも始めた。それ以来、親しみやすいツイートで度々注目を集めている。
「#ナウルで名売る」などとダジャレで投稿、ツイッター戦略が奏功
ナウル共和国は、人口1.3万人と世界最小の共和国をうたい、国の面積は品川区くらいの大きさだ。
外務省サイトや各メディアの報道によると、戦時中は、日本軍に占領される悲劇もあったものの、1971年に日本に領事館が設置された。リン鉱石の産出で経済が栄え、鹿児島県などとの間に航空定期便が一時開設されたが、資源が枯渇して、89年に財政上の理由で領事館も閉鎖された。
しかし、徐々に経済が回復して、コロナ禍の中でも、30年ほどぶりに日本での拠点がスタートした。
そして、日本事務所のツイートは、自虐的なユーモアもある親しみやすい表現で人気を呼び、メディアからも度々取り上げられた。鳥取県の平井伸治知事の発言「スタバはないけどスナバはある」をツイッターで引用したことをきっかけに、同県と「すなうる(砂売る)共和国連合」を立ち上げようという話も進んでいるようだ。
ナウル共和国のアカウントは、もはやちょっとした「有名人」だ。「#ナウルで名売る」などとダジャレで投稿を集めるなどした戦略が奏功し、2月21日夕現在でフォロワーが15万9000人超に達している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)