「このまま千秋楽まで、みんなと一緒に突っ走っていければ」
ただ、実際の作品にこぎ着けるには紆余曲折もあった。上演後の「反省会」の発言やドキュメンタリーの内容によると、当初はSNSの誹謗中傷で悩んでいる人たちが集まって「12人の死にたい子どもたち」のような内容を構想し、準備を進めていた。だが、11月30日になって所属事務所が内容に難色を示したため、「仲良し5人組がアイドルを目指す」内容に大転換。宣伝のプランも大幅な変更を余儀なくされた。
こうして完成した作品「水色アルタイル」は、グループ最年少の石橋颯さん(15)演じる高校3年生の「針間るな」が主人公。目指していたアイドルのオーディションがコロナ禍で中止になって一時は絶望するも、仲間を集めて文化祭への出演を目指す内容。オーソドックスな青春ストーリーに仕上がった。田島さんは初回上演後のあいさつで
「いいスタートを切っていると思ったので、このまま千秋楽まで、みんなと一緒に突っ走っていければ」
などと話した。