価格競争に巻き込まれないための販売戦略の一環だったが...
2010年代前半は、ちょうどデフレ下で外食産業に値下げ圧力が強かった頃。デリバリーやドライブスルーの強化は、ファストフード業界の価格競争に巻き込まれないための販売戦略の一環として導入されたものだったが、当時は思いも寄らないパンデミック下で功を奏した。ちなみに当時の経営トップは、最近私生活に関する事件で名前が報じられた「プロ経営者」だ。
日本マクドナルドHDは21年12月期の連結業績予想も増収増益を見込み、営業利益は2年連続で最高益を更新する想定だ。コロナ下における消費行動の変化に対応が遅れて苦戦する同業他社を尻目に、いち早く適応した日本マクドナルドHDの強さは当面続きそうだ。