G.G.佐藤が落球を「ネタ」にできた日 「あのエラーがあってよかった」自虐ツイートに込める思い

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「どん底まで落ちても一生懸命頑張っていれば...」

   ――そうして今は千葉営業所の所長にもなった一方で、ツイッターやYouTubeでも「G.G.佐藤」として活動も始めました。

今部下は100人くらいになって、ハウスメーカーさんなどにも営業に行くこともあります。ネットでの活動の方は、既に活動しているOBの人達を参考にしつつ...といっても人と同じことはやりたくないと思ってやっています。弊社は3K産業のようにもいわれてなかなか人も集まらないところがあるので、広報も兼ねつつ、G.G.佐藤として野球ファンの皆さんにも見てもらえればいいかな、と。
どうせ自分の名前でやるのなら、記憶に残るやり方でやっていかないと。西武時代の「キモティー!」も、当時パ・リーグは人気なかったですし自分の名前を売りたくて始めたものです。

   ――ところで「なんJ語」をつぶやいたり、実は「ハロプロ好き」なのではないかというツイート内容も、ネットユーザーに話題になっています。

「なんJ語」を使ったり北京のエラーを「北京事変」と自虐したり、ハロプロファンにはピンとくるツイートをしたりするなどで笑いを誘っているようだ
「なんJ語」を使ったり北京のエラーを「北京事変」と自虐したり、ハロプロファンにはピンとくるツイートをしたりするなどで笑いを誘っているようだ
実は結構ネットもチェックしているんですよ(笑)。まとめブログとかネットのトレンドも見ているとか。会社の看板も背負っているので、炎上しないようにこれでもスタッフとチェックを重ねてツイートしています。始めるまでは乗り気じゃない気持ちもあったのですが、コロナもあって「先のことなんか誰もわからないな」と思えてきて、楽しそうなことは人の眼を気にせずどんどんやっていこうと思っています。
――実は戦略的にやられているんですね。どこまでがG.G.佐藤さんの「本心」からのツイートなのかも気になりますが...
本心かウケ狙いかは――半々ですね(笑)皆さんが出勤前に小笑いしてくれればいいですね。

   ――最後に、今のG.G.佐藤さんにとって野球とはどんな存在だと思いますか。

「人格形成」ですね。ずっと野球一筋できてレギュラーにもなれたけど、結果が出ずに昔の自分を追い求めて、苦しんでいた時期もありました。ただ、五輪代表に選ばれた頃は本当に絶好調で天狗になっていて、北京で金メダルを取って絶好調のままでいたら傲慢な人間になっていたと思うし、会社にもなじめなかったと思います。成功も失敗も含めて、今の僕の人格を作ってくれたのが野球です。
 アメリカやイタリアのリーグも経験したし、人の縁にめぐまれたのはもちろん、失敗したからこその苦しさも経験し、できない人の痛みや弱みにも気づけた。あのエラーもあってよかったと思います。
プロ野球時代のことも今ネットでこうやって発信せずに、忘れてもらう選択肢もあったかもしれません。でも世の中の皆さんには、誰でも失敗するしどん底まで落ちても一生懸命頑張っていれば糧となるから、頑張っていこうぜ、という励み・見本になればと思って発信しています。
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