パリで「邦人が塩酸かけられた」と大使館 現地区長のツイートに注目集まる

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「反アジア的な性格や攻撃に酸が含まれていることは確認されていません」

   パリ在住の作家の辻仁成さんは2月15日、こうツイートした。

「先週、パリ17区で日本人の方々が塩酸をかけられる事件がありました。この背景にある全世界的なアジア系に向けられた嫌悪暴力に特に在外邦人の皆さんは警戒する必要があります」

   しかし、パリ17区のGeoffroy Boulard区長は16日、「現段階では、反アジア的な性格を持っていることや、攻撃に酸が含まれていることは確認されていません」とフランス語でツイート(Google翻訳などを参考に編集部訳、以下同)し、地元警察が捜査を続けていることを明らかにした。また、「被害者は軽傷であるため訴えることを望んでいません」とも言及した。

   このツイートに対し、日本から反発の声も上がって、事件の解明を求める声が区長あてにフランス語などで相次ぐ事態になっている。

   その中には、アジア人へのヘイトクライムではないかとの指摘も出た。区長は、これに反応して、「区内では、(警察への)訴えはなく、ヘイトクライムも確認されていません。こうしたことには慎重に対応し、もちろん警戒も続けていきます」と説明している。

   アシッドアタックは、南アジアや中東を中心に女性などをターゲットにしたケースが多く起きており、イギリスでも2017年ごろまで頻発したと報じられている。欧米主要メディアによると、犯行の動機としては、犯罪被害への恨みや強盗団同士の抗争など様々なようだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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